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- PANORAMA HOUSE -

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撮影 笹の倉舎/笹倉洋平

神戸市北区に計画した住宅である。数十年前に造成されたひな壇状の宅地からは、南の六甲山を望むことが出来る。敷地を見た瞬間、眼前に迫る山々のパノラマを素直に受け止め、ご家族の生活空間の中に借景として取り込みたいと思った。視線が遠くまで抜け、面積以上の広がりが生まれ、大らかな居場所で暮らすイメージである。ここでは各居室や水回りは1階にまとめ、眺望の良い2階に生活の中心となるLDKを配置。南面に5連の窓を腰高で配置することで、近景となる住宅は極力見えないように、遠景となり東西へ広く伸びる六甲山や空を借景として取り込む計画とした。外観は樹木やライティングで街並みに貢献しつつも、道路側を敢えて閉じることで、後に訪れる眺望が想像出来ないシークエンスが生まれ、来訪者にとっても特別な空間体験となるようにしている。またLDKのみならず、眺望に対して様々な距離感を持ち、空間の大小、光の濃淡、高低差のバリエーションに富む居場所を創出。ご家族が豊かな自然と共に暮らせる楽しげな建築を目指した。