2017.10.15 鈴木大拙館
金沢で見た、鈴木大拙館です。
設計は巨匠の谷口吉生さん。
小さめの建物ですが、境界、軸線、プロポーション等とても勉強になるので、朝と夕方2回見学しました。
内部から見ると敢えて壁を黒くして自然の美しさを際立てていると思いました。
内部、縁側、外、奥の小さな開口、その先、と境界を視線でぶっ通す技は意図的にされていると思います。
このライン上に時々水が湧き出ているから徹底されていますね。
別のポイントからも軒下空間、外部、縁側、内部空間を通り抜けて、外部、そして最後にベンチを置いて奥行を生み出しています。
視線で空間を串刺しにしていく様は必見だと思います。
コンクリートの目地と水面下のタイルの目地も実はあってたりするんですよね。
谷口吉生さんの美術館は土門拳さんの美術館、豊田市の美術館、瀬戸内の美術館、丸亀の美術館と美しい物が多いです。