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- Piso -

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BEFORE

 

 

 

 

撮影(最初の10枚) 笹の倉舎/笹倉洋平

神戸三宮のワインバーPiso。築40年鉄筋コンクリート造の古さを活かし、「倉庫」というコンセプトで空間を紡いだ。内装材で隠されていた40年前のコンクリートのクラックやジャンカ、職人が残したメモ、当時の設備を表に出しつつ、それに呼応する武骨な素材を新たに挿入し、古さと新しさが融合する、その場所だからこそ生まれる建築を目指した。床と壁は当時の趣をそのまま残し、建築的要素を隠したり無くしたりするようなモダニズム追及型の建築ではなく、配線やダクト、高圧木毛セメント板や鋼製下地、デザイナーチェアもIKEAの椅子も、「そこにあって良い」というインクルーシブなワインバーとなるよう設計した。また、このエリア一体が旧居留地時代に競馬場としてヨーロッパの人々の社交場であった歴史から、当時のヨーロッパをイメージしたアクセサリーをいくつか忍ばせている。美味しいワインや食事と共に店主であるソムリエとの会話も楽しめる、家のようにくつろげる場所となった。