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2022.12.12 川崎美術館

IMG_8470
神戸市立博物館の川崎美術館展へ。
円山応挙の襖絵が圧倒的に良かった。
余白をしっかり残すことで、
ずっと見ていると、その部分の仮想の空間のイメージが自然と沸いてくる。
見える世界と見えない世界の融合。
また、円山応挙が描いた部分、生活の中で自然と付いた汚れ、
時が経過しエイジングした箇所の境界があいまいとなって、
どこまでが応挙が描いたものなのか、境界があいまいとなっている点が面白い。
現代アーティストのライアン・ガンダーとの共通点も感じられた。
作者自身の世界観に留まらず、他者が関わる偶然性や時間の経過も取り込まれ、
作者の意図とは遠く離れるかもしれないけれど、襖絵に深みを生み出している。