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2017.01.05 大工さんと

本日は姫路の新築現場へ。
今日から大工の宮本さんも作業されていました。
主寝室で打ち合わせしていた障子の枠も綺麗に45度でカットして溝と溝がぴったりぶつかるようにしてもらいました。
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誰も気付かないようなところですが、このひと手間がうれしいです。
今回は敷居の溝に貼る敷居すべりも色を変えてこだわってみようと思います。
一つ一つ出来上がってきて楽しみです。

建築家は施主や敷地と向き合うのはもちろん、申請図やら詳細図、設備図を含めた図面をちゃんと書いてチェックして、現場で作ってくださる工務店の監督さんや大工さんたちと打ち合わせをして、お客さんにとってベストな建築になるよう最善を尽くすべきだと思っていますし、出来るだけそこが抜けないようにしたいと思っています。
プランを考えたり構想を練るところだけを切り取ると華やかでかっこよく見えそうですが、実際は法を満たしながら、コストも考えて、どう作るかも検討しないといけないし、泥臭くて地道な作業の連続です。実際に作る人はもっと大変です。

新建築の今月号で隈研吾さんが、これからはアート的な建築ではなくて、ちゃんと場所や素材、職人と向き合って、じっくりと建築を作る時代だ、というようなことを書かれていました。
地方で頑張ってる設計者にとってはとても勇気の沸く言葉ですし共感しました。

これからも一つ一つしっかり向き合って形にしていきたいです。