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- パドック -

 

 

 

さんきたアモーレ広場のコンペ案。敷地の隣が明治時代に競馬場であった歴史に着目した。当時は馬が走っていたが、現代では歓楽街となり人が飲みに出走していることから、パドックというコンセプトでデザイン。広場には洋菓子をイメージした円形のパドックをランダムに配置し、この場所で最も重要な「待合せ」という機能に配慮した。つまり競馬場であった「過去」と、「現代」の待合せという機能を繋ぎ、「未来」へ継承する広場を目指した。また広場の南にある東遊園地は当時競馬場と共に開発を議論された歴史があり、兄弟のような関係性があることを発見。東遊園地では現在、朝のファーマーズマーケットが開催され、震災の鎮魂という役割もある。一方でアモーレ広場ではその対となる場が相応しいと考え、仕事終わりの人々が気軽に訪れる夜マルシェの開催、路上ミュージシャンや観光客、飲みに行く人のエネルギーが溢れる場とし、二つの広場を線で繋ぎ当時の関係を修復することで、アモーレ広場だけでなく三宮駅周辺が人でにぎわう場にしたいと考えた。