2016.07.06 おんくり
アートに審査会場となった、古湯温泉おんくりです。
当日は天気が悪かったのですが、和とモダンが融合したデザインです。
佐賀駅からは送迎も可能なんです。
ホテルは対面する山に向かって思いっきり開かれたシンプルで潔い構成です。
自然素材がメインで内装が出来ています。インテリアデザイナーの濱川さんが担当されています。
スタイリッシュなのに落ち着いていて、とても心地よい空間でした。
素材も色も違う棚も何故かうまく馴染んで見えます。
古い物と新しい物が融合されています。
このかわいい収納はなんと取っ手が革で出来ていました。
ロビーには子供たちが遊べるようにキッズスペースも。
写真ではありませんが、6Fのスイートもこだわりが半端なかったです。
ここのご飯、お風呂、寝室、すべてが素晴らしかったのですが、一番はスタッフの皆さんの対応だと思いました。
アートの搬入も率先して手伝ってくれたり、ごみの処分等困ったことも全て対応していただいて、お客さんのために一生懸命やってくださる姿がとても素敵に見えました。しかも全員が同じレベルでこのような対応をしてくださいました。審査で訪れて緊張の1日でしたが、スタッフの方のおかげでだいぶリラックスできたのだと思います。
またいつか、癒されに行きたくなるホテルでした。
いろいろとお手伝いしていただき感謝します。
2016.07.05 公開審査
佐賀でアートの公開審査に挑んできました。
結果、最優秀にはなれず入賞という結果をいただきました。
ただ、公開審査の時に彫刻家の名和晃平さん、建築家の永山裕子さんに票を入れていただき大変うれしく思っております。
一番伝えたい人に少しは伝わったのかなと思います。
今回のアートは体感する床の間としてデザインしています。
床の間の落とし掛けや床板が作り出す仮想の境界面を、箱を置き中に入ることで突き破り、無限の奥を表現する、そして一帖の可能性を追求する試みです。
見える境界と見えない境界を融合するのは僕が建築を設計する時に考えているテーマの一つであって、このアートも単なる作品というよりは、今後自分が設計していく建築の要素を実験的に込めたものでもあるのです。
それが審査員のお二人には少しでも伝わったことを嬉しく感じました。
写真ではわかりにくいのですが、中に入ると無限に続いていく青くて黒い空間が待っています。
審査では、一般の方にも体感していただきました。
子供たちにはかなり評判でした。特に少年たち!
箱の中には小さな椅子も作りました。
東邦家具の職人さんや設営まで手伝ってくださった高月さんには本当に感謝です。
一番になってご報告できたらよかったのですが…。また別の機会に頑張ります。
塗りもかなり綺麗に出来ていました。
夜の懇親会では永山さんや、審査会場のホテルの内装を設計された濱川さん、前回の最優秀の児玉さんと色々とお話しするチャンスもいただきました。(名和さんはお仕事の都合でお話できませんでしたので、いつかお話ししてみたいです。)
アートと建築の違い、素材のこと、コンペのこと、第一線で活躍されている方々と同じ空間を共有し、一秒も無駄にしたくない、ということはこういう時間を言うんだなと感じました。
アート系の方々は、建築の人よりももっと素材のことを考えていることがわかりました。構成やストーリーを重要視している僕にとっては大切な気付きです。
建築だけでなくて、絵画、彫刻、陶芸、お花、ファブリック…こんな異種各特技戦に入賞できたことを自信にして、もっと自分の建築に活かしていきます。
大変勉強になったコンテストでした。
明日は会場となったホテルについて書きます。スタッフの方たちが大変素晴らしかったので。
2016.07.04 FAKE
森達也監督の映画FAKEを観ました。
佐村河内さんのゴーストライター問題を扱ったドキュメンタリー。
自分がメディアから得ていた情報は一体何だったのか…。
何が嘘で何が真実か、視点が変われば物事の見え方はいかようにも変えることが可能となる。
ドキュメンタリーなのに、時々笑いが起こり、電車の音がホラー映画のBGMにも聞こえたり。
最後の数分間も感動と懐疑が交錯しながら展開されていく。
前置きや他者の評価は置いといて、
とにかく、この映画はすごいので観た方がいいです。
今年一番の衝撃でした。
2016.07.03 なんとか
コンペのプレゼンもぎりぎり間に合って提出しました。
目標に向かって、今できることはしっかりやっていきます。
2016.07.02 木のトンネル
ある打ち合わせ後に周辺敷地を見ていたら、木が素敵なトンネルを作っていました。
この先を抜けるとどんな空間が待っているのか、わくわくさせてくれます。
思わず写真撮影してしまいました。
住宅地の中にはめずらしい素敵な空間でした。
2016.07.01 アイカのセミナー
7月に大阪で開催されるアイカのセミナー、今年は伊東豊雄さんです。
タイトルは「この場所にしかない建築」。
毎年抽選になるのですが、今年は無事当たりました。
伊東さんの建築は中に入ってみたい、といつも感じさせてくれて、最近訪れた岐阜のメディアコスモスも個人的に好きな建築です。
オリンピックの事、台中や最新のプロジェクト…どんな話が聞けるのかとっても楽しみです。
2016.06.30 六甲
六甲を歩いていたら、たまたま安藤忠雄さんの六甲の集合住宅を発見。
学生時代から雑誌や本で何度も見ていた建築が、突然目の前に現れました。
このあたりは駅からは坂道で徒歩だとちょっと大変ではあるのですが、住環境はかなり良さそうなエリアでした。
2016.06.29 土地
最近、いろいろと土地を見る機会が増えてきました。
グーグルアースがあれば、おおまかな雰囲気はわかるのですが、やはり実際に訪れてわかることもたくさんあるので出来るだけ自分の目で確認するようにしています。
町の持っている空気感は実際に体感しないとわかりません。
設計目線でチェックして、いい土地と出会えるよう日々勉強です。
2016.06.28 アート
設計していたアート作品がついに完成しました。
昨日大阪の工場まで確認しに行ってきました。
たった一帖程度の空間なのですが、中に入るとどこまでも続くブルーの帯が現れます。
写真は、養生しているのでわかりにくいですが、その片鱗がなんとなく感じられます。
公開審査の時は養生も取れて、かつ自然光がもっと絞られてしぶい濃紺になる想定です。
床の間の空間特性とアートが一体となった作品を目指します。
2016.06.27 オーナー様
先日、芦屋のオーナー様宅へお邪魔してきました。
もう5年になりますが、時間が経過するにつれて好きな物に囲まれて魅力的なお家になっていっています。
仕事の話や建築の話等、たくさん僕の話を聞いていただきました。ありがとうございます。
夜も素敵な雰囲気で、北斗七星をイメージした照明もあります。
場所を決める時に、実物大の発泡スチロールを天井から吊って高さと位置を決めたのも懐かしい思い出です。
打ち合わせに使った、空間の捉え方を描いたスケッチが壁に飾ってあります。
今の自分にもつながるスケッチです。
いつもここへくると気持ちがリセットされてまた頑張れる状態になります。
楽しい時間をありがとうございました。