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2016.04.05 図面化

敷地を見て、周辺環境を捉える。
光は入るか、風は抜けそうか、使えそうな眺望は、音や電柱、方位、周辺建物の窓位置や交通量、土地の歴史や法規…。
たくさんのことを検討して敷地の持つ力を最大限活かしてみようと考える。
そこに施主の要望を聞いたうえで再度イメージ。家族が暮らすシーンをいかに豊かに描けるか。
要望そのままの家ではなく、その一歩か二歩先を行くような空間を紡げるか。
考え始めは、出ては消え、出ては消える泡のよう。
時々夢の中でも考えている自分がいたり。起きた瞬間だけ覚えていて、たちまちどこかへ消えていく不思議な泡を必死でノートに書き留める。
ぐしゃぐしゃのスケッチも使いながら、色とか素材はない空間のイメージが徐々に鮮明に、そして発酵してきたら、ようやく図面化してみようかなといつも思う。